みなと用語辞典[さ]

サイロ

穀物、セメント等をばらのまま袋詰めしない状態で貯蔵する倉庫。

サンドコンパクション工法

ゆるい砂層や軟弱な粘性土層の地盤の改良工法のひとつ。地盤中に砂柱を立てて,地盤を締め固める方法。強制置換ともいう。

桟橋

岸壁と同じ働きをするが杭を使用した構造のもの。

CIF cost,insurance and freight

貿易条件の一つで、「運賃・保険料込み条件」のこと。この場合、商品を出荷してから輸入港で荷揚げするまでの費用を売主が負担し、それ以降の費用を買主が負担する取引となる。商品を出荷してから輸入港で荷揚げするまでにかかる代金をCIF価格という。FOB価格に、輸入港までの海上運賃と船荷保険料を上乗せした価格がCIF価格となる。

CIQ

関税(Customs)、出入国管理(Immigration)、検疫(Quarantine)の略で、人や貨物の国際的な移動の際に必要となる手続及びその施設を指す。日本の主要な港湾・空港のほとんどでCIQ体制が整備。税関は財務省、出入国管理は法務省、検疫は厚生労働省と農林水産省(動物検疫・植物検疫)が所管。

シーエア

海上(船)と空輸(航空機)を継いで貨物を運ぶ複合輸送をいう。海上輸送と航空輸送の両者の長所を生かした輸送方式であり、海上輸送による低運賃と航空輸送の迅速性という双方のメリットを結び付けた複合運送である。

CGC Car General Cargo

混載自動車専用船。自動車運搬船の中で自動車のほか、一般貨物をロールオンロールオフ荷役する船舶のこと。

自動車航送船

海上運送法(1949年法律第187号)による免許又は許可を受けて、自動車航送を行う船舶をいう。通称、フェリー(フェリー・ボート)と呼ばれる。

Sea-NACCS

Sea-NACCS(Sea-Nippon Automated Cargo Clearance System : 海上貨物通関情報処理システム)とは、海上貨物の通関手続きを迅速かつ的確に処理するため、平成3年(1991年)10月に稼動開始した官民共同利用の電算処理システムであり、海上貨物に係わる輸出入申告を処理している。輸入は、船舶の入港から貨物の船卸、輸入申告・許可、国内取り引きまで、また輸出は、貨物の保税地域への搬入から輸出申告・許可、船積み、出港までの一連の税関手続を、上流情報を活用しながらシステム処理する情報システムとなっている。このシステムでは、この一連の手続情報の流れをよりスムーズにするため、船会社、船舶代理店、コンテナヤード、保税蔵置場、通関業者、銀行の各業種が参加している。

 

シーバース

タンカーの係留のように、沖合に桟橋、ドルフィンまたはブイなどの係留施設を設け、陸岸とは海底に敷設したパイプラインにより輸送を行う方法のこと。

CBC Car Bulk Carrier

自動車兼撤積船。自動車運搬船の中で自動車のほか、穀物などのばら積貨物の両方を積載する船舶のこと。

シベリアランドブリッジ

日本と欧州、中近東間を、シベリア鉄道により結ぶルートのこと。

シャーシ

自動車の台車のこと。港湾では、特にコンテナを乗せて移動させる台車のことをいう。

シャーシ方式

コンテナヤードにおいて、コンテナを直接置かず、シャーシに載せて置く方式のこと。特殊な荷役機械を必要とせず、荷役による作業の渋滞や運転上の危険がなくなるメリットがある。ただし、コンテナと同数のシャーシを必要とするためにひようがかさむことと、広いヤード面積を確保しなければならない点がデメリットとなる。

ジャストインタイム(just in time)

「必要なモノ」を「必要な量」だけ「必要な時」に「必要な所」へ届ける仕組みをいう。1963年に「かんばん方式」の名のもとにトヨタ自動車が全社的に採用したのが始まりで、わが国の実践的物流理論として世界中に広まった。これは、生産の場だけではなく、流通における配送、宅急便における配達の分野でも威力を発揮する一方、それがもたらす労働力不足、交通渋滞、排気ガス公害などの面で再検討を迫られている一面もある。

重要港湾

国際戦略港湾及び国際拠点港湾以外の港湾であって、海上輸送網の拠点となる港湾その他の国の利害に重大な関係を有する港湾。近畿では、舞鶴港、東播磨港、尼崎西宮芦屋港、阪南港、日高港が該当する。

重量トン数 dead weight tonnage(DWT)

船舶が積載できる貨物の重量を示すトン数で、載貨重量トンとも呼ばれる。貨物船の大きさを示すのに用いられる。

浚渫

船が安全に通ったり泊まったりできるように海底の土砂を掘って深くすること。

純トン数 net tonnage(NT)

総トン数から機関室、船員常用室、バラストタンクなどの船舶の運航に直接併せられている区画を除いたトン数。わが国ではトン税、係船料などの税金や手数料の算出に用いられている。

消波ブロック

海岸や防波堤に襲来する大きな波の力を弱めるために、波を砕いて波の力を抑えるコンクリートブロック。

新技術情報提供システム(NETIS)

「公共工事等における技術活用システム」によって蓄積された技術情報のデーターベース。「公共工事等における技術活用システム」は、民間等からの新技術情報の収集、事前評価、試行、事後評価、さらに有用な新技術の公共工事への活用を一貫して行うしくみ。

シングルウィンドウ

1回の入力・送信で必要な前手続きを可能とするもの。輸出入・港湾関連手続きについては、2003年7月に税関、港湾、動植物検疫の手続きなど関係6省庁、7システムを接続し、1回の入力・送信で必要な全ての手続実施を可能としたシングルウィンドウ化を実現。さらに利用コード、申請画面及び入力方法の統一や相談など各種窓口の一本化を実現した新たなシングルウィンドウ(府省共通ポータル)を2008年10月に実現。

スエズ運河

1869年に開通した水平式海洋運河。全長162.5km、幅160~200m、水深14.5m。

スエズマックス

スエズ運河を満載状態で通行しうる最大船型。通行可能な最大船型は、満載状態で約14万~15万載貨重量トンである。

ストラドルキャリア

コンテナヤード内でコンテナを多段に積み重ねたり、シャーシへの積み卸しを行う移動式荷役機械。

静穏度

港内における航路、泊地の静穏の度合いのこと。風、潮流等様々な要因によって変化し、船舶の操船・停泊・係留の安全性を判断する指標。

セミコンテナ船

コンテナのみを輸送するがセルガイド(鋼鉄製の強靭な垂直レール)を有していない船舶、又はコンテナ貨物とそれ以外の貨物を輸送する船舶。

専用施設(貨物)

港湾施設において、専ら特定企業の活動に資する施設であり、これら専用施設で取り扱われた貨物が専用貨物。

総トン数 gross tonnage(GT)

船舶の大きさを、その船舶の容積で表す場合に用いる。旅客船や貨客船の大きさを示すのに用いられる。

SOLAS条約 International Convention for the Safety of Life at Sea,1974(海上人命安全条約)

海上における人命の安全を守ることを目的とし、船舶の構造、設備などの技術的要件や、検査の実施等について定めている。本来船舶にかかる安全事項を担保するものであるが、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件を受け、海事分野において安全強化を図る目的で改正され、港湾施設の保安も規定されることとなった。改正部分は2004年7月に発効。

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