グローバル化の進展にともないアジア~欧米間の貿易が急拡大するなか、アジアにおける経済重心の変化や、スケールメリットによる輸送コスト低減のためのコンテナ船の大型化、海外主要港における大規模投資等を背景に、我が国港湾とアジア主要港における、規模やサービスの差は拡大しています。その結果、基幹航路で輸送されているコンテナ貨物における我が国発着貨物のシェアは低下している状況です。基幹航路ネットワークから外れることは、我が国企業の物流における時間と費用の損失、競争力の低下につながることが強く懸念されています。
アジア地域(特に中国)の諸港湾のコンテナ取扱量が著しく増大している。
スケールメリットによる輸送コスト低減のため、コンテナ船が大型化している。
我が国を支える産業の競争力を強化するためには、世界各地との間に低コストでスピーディかつ確実な輸送ネットワークを構築することが必要です。このネットワークの一翼を日本側で担う使命を果たすために、国土交通省では、平成22年8月に「京浜港」及び「阪神港」を国際コンテナ戦略港湾に選定し、我が国に寄港する基幹航路を維持・拡大するための施策を強力に進めています。