海洋環境整備事業
海面清掃
私たちの生活が豊かになっていくにつれて、私たちの出す生活ごみの種類、量はますます多くなっています。近年、河川などから、枯れ草や流木と一緒に不法投棄された生活ごみが最終的に海に流れ出し、船舶航行の障害となったり、有害物質が海水に溶け込み海洋環境に悪影響を及ぼしたりしてます。 1997年、日本海で起こったナホトカ号油流出事故のように大量の油流出は、環境に甚大な影響を与えます。 このため、国土交通省(旧運輸省)では昭和49年度より海洋浮遊ごみ及び浮遊油の回収を行い、良好な海洋環境の保全を図ることを目的とした海洋環境整備事業を実施しています。
海面清掃船兼油回収船「海和歌丸」
和歌山港湾事務所では1980年就航した「はりま」にて長年紀伊水道東部周辺で清掃及び油回収業務に従事しましたが、老朽化のため2011年「海和歌丸」にその役目を譲りました。「海和歌丸」は「はりま」と同様に清掃機能(ゴミ回収)と油回収機能を搭載した双胴船で紀伊水道及び大阪湾南部の海面に浮遊しているゴミ・油の回収を目的としています。 回収方法は、航行しながらゴミを船首から双胴の中に取り込み、双胴の間に設置された籠状のコンテナで回収します。油も同様に油回収装置でタンクに回収します。なお、浮遊ごみの回収量は年間で2tトラックに換算して約300台です。
全長: | 32.21m |
---|---|
総トン数: | 198t |
速力: | 14.11ノット |
コンテナ容量: | 50m3 |
タンク容量: | 41m3 |