
波は海の上を吹く風が作り出しています。海岸に立っていて、「風がない」と感じていても海岸にいつも波が打ち寄せたり、引いたりするのは、広い海のどこかで吹く風が波をつくり、その波がずっと遠いところから伝わってきているのです。
波の形を見ていると、まるで波が海岸に向けて動いているように見えます。しかし、波が動いてくるのではなく、海水が上下に動くだけで実際にはエネルギーが伝わっているのです。海で釣りをしていてもウキは上下に動くだけで、前進しないことがその証拠です。いくら強風が吹いても風は遠くまで届きませんが、台風の波などは遠く南洋からでも日本に届きます。海面にできる細かな「さざ波」、海岸近くの浅い海で見られる「いそ波」、台風や低気圧によって起こる「うねり」など、いろんな波が風の力で作られています。

波の仕組み