海・みなと・70の謎

37. 地震は1回きたら100年は起きないって本当ですか?

 
プレート境界型地層の仕組み
プレート境界型地層の仕組み

 地震には陸で起きる地震と海の沖合いで起きる地震があります。この2種類の地震は、その発生のしくみが違っており、陸で起きる地震は直下型地震、海の沖合いで起きる地震はプレート境界型地震と呼ばれています。直下型地震は、地面の下にある活断層と言う割れ目が動くことによって発生するのですが、活断層は約1000年に1度程度しか動きませんので、同じ活断層が原因で発生する直下型地震はまれにしか起きません。プレート境界型地震は、次のようなしくみで発生します。地球の表面はプレートと呼ばれる動く岩盤で覆われていて、そのプレートが互いに押し合っています。日本列島の周りには、プレートが重なり合う境界(プレート境界)が長く連なっており、プレートがずれる時に海底で巨大な地震が発生するわけです。
神戸に被害をもたらすプレート境界型地震は、東南海地震と南海地震です。熊野灘(くまのなだ)にあるプレート境界で発生する地震が東南海津波、紀伊半島から四国沖にあるプレート境界で発生するものが南海地震です。東南海地震も南海地震も、歴史的に見ると100年おきくらいに繰り返して発生しています。
日本の国内には、活断層が無数にあります。いつどこで地震が起こってもおかしくないと言われています。